新宿区新宿3丁目
大きな伊勢丹新宿店のすぐとなりにある、こじんまりとしたとんかつ屋さんです。しかし大正10年創業という伊勢丹にも劣らない超老舗です。一説にはとんかつ発祥のお店ともいわれています。店内は1Fと地下になっていますが、何時訪問してもほぼ満席状態なのでちょっと外で待つ覚悟が必要です。しいて言うなら開店と同時に入るのが狙い目かもしれません。
◆とん丼◆
こちらのお店の名物が丼ぶりにカツとカレーをのせた「とん丼」です。カツ丼ともカツカレーとも呼んでいません。(メニューにはカッコ書きでカツカレーとは書いてあります。)そういわれると確かにカツ丼でもカツカレーでもない、全く違ったジャンルの料理に思えてきます。
カツは薄いロース肉をくるくると巻いて厚みを加えてから揚げてあります。余分な脂は切り落としてありますので、ロースというよりヒレを食べているような感覚です。肉本来の旨みがダイレクトに伝わるようになっています。衣はカリッとした歯ごたえの、どちらかというとハードな揚げ方です。
カレールーは欧風です。じんわりと辛さを感じてくるスパイシーさです。お店ではこのカレールーを使ったビーフカレーを「インディアンカレー」としてメニューにしているほど本格的なカレーになっています。
福神漬けやらっきょうはありませんが漬けものが添えられてきます。こちらの漬けものも「王ろじ漬」と独特のネーミングがされています。大根漬けの浅漬けのようですが、もうひと手間かけているのかもしれません。