台東区上野6丁目
上野マルイの裏、現在では新しい立ち飲み屋が乱立するこの界隈で昭和34年から続く居酒屋です。NHK「きょうの料理」を35年担当した故･阿部なをさん（料理研究家）が創業しました。北の玄関口･上野にふさわしく東北地方の郷土料理の数々がいただけます。創業当時から変わらない懐かしい店構えと店内。中に入るとものすごく落ち着きます。
◆ドリンク･お通し◆
青森産の米焼酎「津軽海峡」のソーダ割りと、自家製の梅酒のロック。梅酒は砂糖を控えめにした梅本来の味わいです。
お通しは青森の郷土料理のじゃっぱ汁です。魚のあらと野菜をブツ切りにした汁ものです。味噌が多いですが、今回は塩味です。まずは体を温めてください、とのウレシイお気遣いです。
◆酒の肴盆◆
お店の定番の酒の肴を1つの盆に集めた盛り合わせです。6種類の料理を一度に楽しむことができます。どれもおいしい！一つ一つ丁寧に作られているのがひしひしと感じられます。素晴らしい仕事ぶりです。
小松菜の煮びたし、もずく、ニシンの切りこみ。切りこみはニシンを塩と米麹で漬け込み発酵させて鷹の爪を加えた北海道･東北地方の郷土料理です。
しらたきのたらこ和え、ばい貝、かにみそ･とんぶり。かにみそが濃厚！とんぶりは「畑のキャビア」と呼ばれるホウキギの実でプチプチとした食感が特徴です。
◆刺身盛り合わせ◆
刺身の3種盛りです。一人前で3貫ずつはウレシイですね。生マグロは赤身と中トロの組み合わせ、カンパチは鹿児島県産、愛媛県産のタイは塩でいただきます。どれも上物を使っているのがよくわかります。
◆生干しするめ◆
生干ししたスルメイカです。下北半島の浜仕込み。軽く焼いて甘辛いタレがかけてあります。そのままでもいいですし、添えてあるおろし生姜かマヨネーズをつけてもおいしくいただけます。
完全に火を通さず半生状態のスルメイカは弾力があって柔らか！イカのうま味がたっぷりです。お酒がすすみます。
◆白子あげ◆
お店のイチオシ、冬季限定のタラの白子の天ぷらです。白い衣で揚がっていてまるで雲のようです。
白子はレアな状態で揚がっています。口の中でとろけてしまうほどトロトロ＆ふわふわ。ものすごくクリーミーで甘いです。絶品！
お店の公式HP→ https://hokuhan.com/
