台東区北上野2丁目
地下鉄入谷駅を出て徒歩1~2分、静かな路地でひっそりと営業している居酒屋さんです。上野「韻松亭」出身の店主が作る様々な季節の料理をいただくことができます。中でも冬のあんこう鍋やクエ鍋のコース料理は評判でお店の看板メニューです。店内はテーブル、カウンター、座敷の計30席と大きくはありませんが、静かで落ち着いていた雰囲気です。
◆ドリンク◆
角ハイボールと緑茶ハイです。ドリンクは日本酒の品揃えも豊富です。
◆前菜◆
今回はあんこう鍋コースをいただきました。まずは前菜の盛り合わせです。鞍掛豆の煮びたし、栗の甘露煮、なます、田作の4種類。正月っぽい品々ですね。鞍掛豆は長野県で生産される青豆で、ポリポリとした食感が楽しいです。
◆焼きかに豆腐◆
焼き物です。豆腐とありますが、葛と牛乳で固めた蟹みその表面を軽く炙ってパルミジャーノチーズを振りかけて仕上げたものです。
ちょっと洋風な感じに仕上がっています。割ると蟹みそがとろりと出てきます。蟹みそがこってり&濃厚。
◆極上あん肝◆
メニュー名に「極上」とつくほど上物のあん肝です。その名の通りふわっとして滑らかな口当たり。濃厚でクセは全くありません。特製のポン酢ジュレをかけてあります。
◆刺身◆
3種類の刺身の盛り合わせです。上物のマグロ、ねっとりとしたコウイカ、脂のりまくりのイワシの3品の構成です。
◆あんこうの塩唐揚げ◆
あんこうの身の唐揚げです。塩味がついていますのでレモンだけをさっと絞っていただきます。
衣はカリッと揚げたて熱々。中のアンコウの身がすごい弾力です。ぷりっぷり!
◆あんこう鍋◆
いよいよメインのあんこう鍋の登場です。かつお出汁をベースにして3種類のブレンド味噌を加えた味噌スープになっています。具材はアンコウのほか、豆腐、白菜、しいたけ、それとシャキシャキの秋田県産のセリがたっぷりのっています。ちょっと煮立ったところでセリを鍋に沈めて完成です。
青森県風間浦から直送で届く新鮮なアンコウです。プリプリ、プルプル、コリコリ…いろいろな食感が楽しめます。味噌スープにあん肝がちょっと溶け込んで最高の味わいになっています。絶品!
もちろんすべての部位を余すことなく使っています。アンコウの尻尾の部位まで入っていました。
◆雑炊◆
あんこう鍋を食べ終わったあとは〆の雑炊です。一旦、鍋を厨房に戻して溶き卵、刻みねぎを加えてちょうど食べ頃の雑炊を作ってくれます。いい香り。
最高の味噌スープを吸った最高の雑炊の出来上がりです。追加の調味料は全く必要ありませんね。自家製のぬか漬けも一緒にいただきましょう。
◆デザート◆
食後のデザートです。自家製のこんにゃくにつぶあんをのせた、ちょっと珍しい一品です。こんにゃくといってもわらび餅のような感じに仕上がっているので、違和感はありません。ヘルシーでおいしいデザートです。