千代田区神田淡路町2丁目
「かんだやぶそば」や「いせ源」といった超老舗が多く建ち並ぶエリアにある、こちらも老舗の洋食屋さんです。明治40年創業で、池波正太郎の書籍にも多く登場しています。超老舗ですが敷居は全く高くありません。落ち着きのあるテーブル席で、どことなくハイカラな雰囲気を感じさせる店内です。
◆洋風かきあげ◆
お店の看板メニューです。オムレツと天ぷらのかき揚げをドッキングさせたような「洋風かきあげ」です。卵と小麦粉を混ぜて合わせてラードで揚げてあります。明治の文豪･夏目漱石も絶賛したといわれていて、現在でもその当時の味を忠実に守っているそうです。
中身だけをみるとオムレツに近いですが、食べると味はやっぱりかき揚げのような印象が残ります。う～ん、不思議な感覚。なので何もつけないのではなく、ウスターソースとからしを味付けしていただきます。具の豚肉と玉ねぎがぎっしり詰まっていて結構ずっしりきます。玉ねぎの甘さが際立っていますね。
◆ハヤシライス◆
「天皇の料理番」として知られる秋山徳蔵氏のレシピを受け継いだハヤシライスです。つまり皇室でも召し上がった「王道」のハヤシライスってことでしょうか？福神漬けがのっているのが日本の洋食って感じで好感がもてます。
自家製のデミグラスソースはかなりとろみがあります。デミグラスソース独特の苦みは極力抑えつつコク深い味わいに仕上がっています。万人受けする味ですね、おいしいです。
